一芸に秀でる者は多芸に通ず
読み方
いちげい に ひいでる もの は たげい に つうず意味
一つの専門的な技芸を深く身につけて優れた人は、その過程で得た知識、観察力、工夫する力などを生かして、ほかの多くの技芸や事柄についても理解し、上達できるということ。何事も一分野を徹底して極めることの大切さをいう。由来
正確な初出や成立した時代は明らかではない。古くから日本で、芸事・学問・職人の技などは、一つの道を深く修めることで他の分野にも通じる力が養われると考えられてきた。そのような修行観・技能観を表したことわざとして定着した表現である。備考
「一芸」は一つの専門的な技能、「多芸」は多くの技能を指す。必ずしも何でもできるようになるという断定ではなく、一つを深く極めた経験が他分野にも応用できる、という趣旨で用いる。例文
- 彼女は書道で培った集中力と造形感覚を生かし、今ではデザインの仕事でも高い評価を得ている。一芸に秀でる者は多芸に通ず、ということだ。
- 料理人として包丁技術を極めた彼が彫刻にも才能を示したのは、一芸に秀でる者は多芸に通ずという言葉の通りだ。
- まずは興味のある分野を深く学びなさい。一芸に秀でる者は多芸に通ずというように、その経験は将来ほかの仕事にも役立つ。
類義語
- 一芸に達すれば万芸に通ず
- 一事に精通すれば万事に通ず
- 一つを極めれば万事に通ず