一葉落ちて天下の秋を知る
読み方
いちよう おちて てんか の あき を しる意味
木の葉が一枚落ちたのを見て秋の到来を知るように、小さな兆候や一部分の出来事から、全体の状況・大きな変化・今後の成り行きを察知すること。観察力や洞察力が鋭いことをいう。由来
中国・前漢時代の思想書『淮南子(えなんじ)』の「説山訓」にある「一葉落つるを見て歳の将に暮れんとするを知る」という趣旨に基づく。『淮南子』は紀元前139年ごろ、淮南王・劉安のもとで編纂されたとされる。日本では、この故事を踏まえて「一葉落ちて天下の秋を知る」という形でことわざとして定着した。備考
単に「秋になった」と知る意味ではなく、小さな兆候から全体の動向を見通す比喩として用いる。中国の故事に由来するが、日本語のことわざとして主要国語辞典にも載る表現である。例文
- 市場の小さな変化から景気悪化を予測した彼は、まさに一葉落ちて天下の秋を知る人だ。
- 一件の苦情を軽視せず、組織全体の課題を見抜く。一葉落ちて天下の秋を知る姿勢が必要である。
- 新人の離職が続いた時点で、経営陣は一葉落ちて天下の秋を知るべきだった。
類義語
対義語
- 一を聞いて十を知らず
- 木を見て森を見ず