下問を恥じず
読み方
かもん を はじず意味
自分より身分・地位・年齢などが下の人に質問することを、恥ずかしいと思わないこと。学問や知識を身につけるためには、相手を見下さず、知らないことを素直に尋ねる姿勢が大切だという意味。由来
中国の古典『論語』「公冶長(こうやちょう)」にある孔子の言葉に由来する。「敏にして学を好み、下問を恥じず、是を以て文と謂う」という一節で、衛の孔文子(こうぶんし)が、自分より下の者に尋ねることを恥じず学んだため「文」の諡号を贈られたと説明される。『論語』は春秋時代の孔子(紀元前551~479年)の言行を、戦国時代ごろに弟子たちが編纂したものとされる。備考
「下問」の「下」は、質問する相手が自分より地位・年齢・知識などの面で下であることを指す。現代では上下関係を強調しすぎないよう、「年下の人にも素直に尋ねる」という意味合いで使うことが多い。例文
- 専門外の作業で分からない点は、新人にも尋ねる。下問を恥じずという姿勢が、成長への近道だ。
- 部長は下問を恥じず、現場で働く社員から業務の問題点を熱心に聞いていた。
- 研究では、下問を恥じずに基礎的なことから質問する勇気が必要である。
類義語
- 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥
- 能ある鷹は爪を隠す
- 三人行えば必ず我が師あり
対義語
- 下問を恥じる
- 知ったかぶりをする
- 独善に陥る