人の一寸我が一尺
読み方
ひと の いっすん わが いっしゃく意味
他人の欠点はほんのわずかなことでも目につき、厳しく批判しがちであるのに、自分にはそれよりはるかに大きな欠点があっても気づかなかったり、甘く見たりすることのたとえ。自分を省みずに他人を責める人間の傾向を戒める言葉でもある。由来
「一寸」は約3.03センチ、「一尺」はその十倍の約30.3センチを表す古い長さの単位である。他人の小さな欠点(一寸)は目に入りやすい一方、自分の大きな欠点(一尺)には気づきにくい、という対比から成ることわざ。特定の文献・作者や成立した正確な年代は明らかではない。備考
他人の欠点を見つけて批判する態度を、やや皮肉を込めていうことが多い。「自分を省みるべきだ」という戒めとしても用いる。例文
- 部下の小さなミスを責める前に、自分の確認不足を振り返るべきだ。人の一寸我が一尺という。
- 彼は同僚の遅刻には厳しいが、自分はいつも締切を守らない。まさに人の一寸我が一尺だ。
- 会議では人の一寸我が一尺にならないよう、他人を批判する前に自分たちの課題も検討しよう。
類義語
- 人の振り見て我が振り直せ
- 人の短を言うな己の長を語れ
- 目くそ鼻くそを笑う
対義語
- 己を責めて人を責めず
- 人の長を取り己の短を補う