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児孫のために美田を買わず

読み方

じそん の ために びでん を かわず

意味

子や孫のために、ただ財産や豊かな土地を残すべきではないということ。多すぎる遺産は子孫の自立心や勤労意欲を弱めるおそれがあるため、財産を残すよりも、自力で生きられる人格・能力・教育を与えることが大切だという教え。

由来

西郷隆盛(1828~1877)の言葉として広く知られる。西郷の没後、明治23年(1890年)に刊行された『南洲翁遺訓』に関連して伝えられた表現である。「美田」は肥沃で収益のよい田、転じて子孫に残す豊かな財産を指す。西郷自身の原発言・成立事情の細部には諸説ある。

備考

「美田」は「びでん」と読む。遺産を一切残してはいけないという意味ではなく、過度な財産よりも子孫の自立・教育を重んじる考えを表す。

例文

  • 社長は、子どもに会社の株をすべて残すのではなく、「児孫のために美田を買わず」の精神で教育に力を入れた。
  • 祖父は児孫のために美田を買わずと言い、私たちに必要以上の援助をせず、自分で働くことの大切さを教えた。
  • 遺産相続を考える際には、児孫のために美田を買わずという考え方も参考になる。

類義語

  • 子孫のために美田を買わず
  • 美田を買わず

対義語

  • 子孫のために財産を残す
  • 子に美田を買う

このことわざに使われている漢字