其の身正しければ令せずして行わる
読み方
その み ただしければ れい せずして おこなわる意味
為政者や指導者自身の行いが正しければ、細かく命令しなくても人々は自然に従い、物事はうまく行われるということ。人を導くには、言葉で命じるだけでなく、まず自分が模範となることが大切だという教え。由来
中国の儒教の古典『論語』の「子路」篇にある孔子の言葉に基づく。原文は「其身正、不令而行。其身不正、雖令不従」で、成立時期は戦国時代(紀元前5~3世紀頃)とされる。日本では漢文を訓読した「其の身正しければ、令せずして行わる」の形でことわざとして定着した。備考
主に指導者・親・教師など、他者を導く立場の人について用いる。現代語では「自らが正しければ、命令しなくても人は従う」と言い換えられる。「令」は命令、「行わる」は実行・実施される意。例文
- 部長が自ら時間を守り丁寧に仕事をするので、部署全体の規律も自然と整った。まさに「其の身正しければ令せずして行わる」だ。
- 子どもにあいさつを強いる前に、親が近所の人へ進んであいさつすべきだ。其の身正しければ令せずして行わる、というからね。
- 不正をしない経営者が情報を公開し続ければ、社員も誠実に働くようになる。其の身正しければ令せずして行わるのである。
類義語
- 率先垂範
- 身をもって示す
- 上行えば下効う
対義語
- 其の身正しからざれば、令すと雖も従わず
- 上梁不正下梁歪む