千石万石も米五合
読み方
せんごく まんごく も こめ ごごう意味
どれほど多くの財産や収入があっても、一人が一日に食べられる米の量は五合ほどにすぎない、という意味。人の必要とする量には限りがあるのだから、必要以上に財を欲しがったり、ぜいたくを求めたりしてはいけないという戒めである。由来
「石(こく)」は米の量を表す単位で、一石は約180リットル。江戸時代には大名や武士の収入・勢力を示す石高として広く用いられた。「千石」「万石」という莫大な石高と、個人が食べる「米五合」を対比して、富の多寡にかかわらず一人の生活に必要な量は限られることを表した。成立した正確な年や初出の文献は明確ではないが、石高制が社会に定着していた江戸時代に生まれた表現と考えられる。備考
「五合」は米の体積の単位で、約0.9リットルに当たる。現在では実際の一日の食事量を示すというより、欲望を抑え、分相応を知るたとえとして用いる。例文
- 昇進して収入が増えても、千石万石も米五合という気持ちで、暮らしぶりをむやみに派手にしない。
- 父は「千石万石も米五合だ」と言って、必要以上の財産を追い求めるなと子どもたちに教えた。
- 事業が成功して大金を得た彼は、千石万石も米五合を忘れず、余った利益を地域のために役立てている。
類義語
- 千両万両も一日三合
- 足るを知る
- 腹八分目に医者いらず