坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
読み方
ぼうず にくけりゃ けさ まで にくい意味
ある人を強く憎むと、その人が身につけている物や、その人に関係する人・物事まで、すべて憎く感じられるということ。特定の対象への嫌悪感が、その周辺にまで及ぶことをいう。由来
僧侶(坊主)が憎ければ、その僧侶が着ている袈裟まで憎く思える、というたとえから生まれたことわざ。正確な成立時期・作者は不明だが、江戸時代(17~19世紀)には「いろはかるた」にも採られるなどして広く知られ、定着したとされる。備考
「坊主」はここでは僧侶、「袈裟」は僧侶の法衣を指す。「憎けりゃ」は古い仮定表現「憎ければ」のくだけた形。現代では宗教的な意味より、関連する物事まで嫌う心理の比喩として使う。例文
- 担当者の対応が悪かったので、その会社の広告を見るだけでも腹が立つ。まさに坊主憎けりゃ袈裟まで憎い状態だ。
- 上司への不満を、同じ部署の同僚にまでぶつけるのは、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いというものだ。
- 彼女とけんかしたからといって、彼女の好きな音楽まで悪く言うのは、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いよ。
類義語
- 親が憎けりゃ子も憎い
- 蛇が憎けりゃ蛙まで憎い
- 一事が万事
対義語
- 愛屋及烏(あいおくきゅうう)
- 好きな者は欠点まで長所に見える