大行は細謹を顧みず
読み方
たいこう は さいきん を かえりみず意味
大きな事業や重要な目的を実行する際には、細かな礼儀・形式や小さな遠慮にこだわってはいられない、という意味。大事を成し遂げるためには、時に些細なことを顧みずに決断・行動する必要があることをいう。由来
中国の歴史書『史記』の「項羽本紀」にある「大行不顧細謹(大行は細謹を顧みず)、大礼不辞小譲(大礼は小譲を辞せず)」に基づく。鴻門の会で、劉邦が項羽に別れを告げずに立ち去ろうとした際、樊噲が述べた言葉とされる。『史記』は前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに編んだ。備考
細かな礼儀や手続きを軽視してよい、という無制限の口実ではない。目的の重要性と、他者の権利・安全を損なわないことを踏まえて用いる。対句の「大礼は小譲を辞せず」と併せて引用されることも多い。例文
- 新規事業の開始時には、すべての細部を整えるまで待てない。大行は細謹を顧みずというように、まずは決断して動こう。
- 被災地への支援では、手続き上の小さな不備にとらわれて救援を遅らせるべきではない。大行は細謹を顧みずの精神も必要だ。
- 改革には反対意見も出るが、社会全体の利益を考えるなら、大行は細謹を顧みずという覚悟で進める場面がある。
類義語
- 大礼は小譲を辞せず
- 大事に小事を顧みず
対義語
- 小事を軽んずるな
- 大事は小事より起こる
- 細心にして大胆