お多福にえくぼ
読み方
おたふく に えくぼ意味
丸顔で鼻の低い女性を表す「お多福」に、美人の魅力とされたえくぼがあっても不釣り合いだ、という古い見方から、本質に見合わない飾りや取り合わせをいう。価値や中身が伴わないものに、余分な装飾・長所を加えても効果がないことのたとえ。由来
「お多福」は、丸い顔・低い鼻・ふっくらした頬を特徴とする女性の面、またはそのような女性を指す語で、「おかめ」ともいう。江戸時代(17~19世紀)にはお多福の面や呼称が広く親しまれていた。「笑窪(えくぼ)」を美人のしるしとみなす考えと結び付き、不似合いなものを付け加えるたとえになったとされる。ことわざとしての正確な初出年・典拠は不詳。備考
標準的には「お多福に笑窪」とも書く。女性の容貌を低く評価する古い表現を含むため、現代では人に直接使うのは避け、用いる場合も比喩として慎重に扱う。例文
- 基本性能が低い製品に高価な装飾だけを加えても、お多福にえくぼだ。
- 誤字だらけの企画書は、表紙だけ豪華にしてもお多福にえくぼにすぎない。
- 中身を改善せずに宣伝文句だけを増やすのは、お多福にえくぼではないか。