すまじきものは宮仕え
読み方
すまじき ものは みやづかえ意味
人に仕え、指図を受けながら働くことは、自由にならないことや気苦労が多く、できれば避けたいほどつらいものだ、という意味。もともとは宮中で貴人に仕えることを指したが、現在では会社などで他人に雇われて働く苦労についてもいう。由来
「宮仕え」は、本来は宮中・貴族の邸宅で仕えることを意味した。ことわざとしての「すまじきものは宮仕え」は、江戸時代前期の俳諧書『毛吹草(けふきぐさ)』(1638年)に用例が見られる。成立時期そのものは明確ではないが、主君に仕える者の不自由さや苦労を表す言い回しとして、中世から近世にかけて広まったと考えられる。備考
「すまじき」は古語で「するべきではない・したくない」の意。現代では、勤め人の苦労を自嘲的・冗談めかしていうことが多い。実際の宮中勤めだけを指す表現ではない。例文
- 上司の意向一つで予定が変わるのだから、すまじきものは宮仕えという気持ちになる。
- 理不尽なクレームにも丁寧に対応しなければならず、彼は「すまじきものは宮仕えだ」とこぼした。
- 独立してから、会社員だったころを思い出して、すまじきものは宮仕えと言われる理由がよく分かった。
類義語
- 勤め人はつらい
- 人に仕える身は苦しい
- 雇われの身はつらい