よく泳ぐ者は溺る
読み方
よく およぐ ものは おぼる意味
泳ぎの得意な人ほど自分の技量を過信して油断し、かえって溺れることがある、という意味。転じて、ある事に熟達した人でも、慣れや自信過剰によって失敗したり身を滅ぼしたりすることがあるという戒め。由来
中国・前漢時代(紀元前2世紀ごろ)に成立した思想書『淮南子(えなんじ)』にある「善游者溺(善く泳ぐ者は溺る)」に由来するとされる。泳ぎの巧者が腕前を過信して危険を冒し、溺れることをたとえた言葉で、日本では訓読の形でことわざとして定着した。備考
得意分野での過信や油断を戒める表現。人の失敗を非難するより、自分自身への注意として用いると穏当である。「河童の川流れ」とほぼ同趣旨。例文
- 彼は長年この業界にいるからと確認を怠り、大きな契約ミスをした。よく泳ぐ者は溺るということだ。
- 運転に慣れている人ほど事故を起こさないよう注意が必要だ。よく泳ぐ者は溺ると言うから、初心を忘れてはいけない。
- 得意なプログラミングでも、思い込みで検証を省けば不具合が出る。よく泳ぐ者は溺る、という戒めを意識しよう。