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カエサルの物はカエサルに

読み方

かえさる の もの は かえさる に

意味

世俗の権力や国家に属する事柄はその権力に従い、信仰・宗教に属する事柄は神にゆだねるべきだという意味。また、物事はそれぞれ本来属するところ・責任を負うべき者に返すべきだ、というたとえにも用いる。

由来

新約聖書に由来する言葉。イエスが、ローマ皇帝カエサルへの納税の可否を問われた際、貨幣にカエサルの肖像があることを示して「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に返しなさい」と答えたとされる(マタイによる福音書22章、マルコによる福音書12章、ルカによる福音書20章)。発言は紀元1世紀ごろ、福音書の成立は紀元1世紀後半とされる。

備考

本来は「カエサルの物はカエサルに、神の物は神に」と続く聖書由来の句。日本語では政教分離や、公私・権限の区別を説く文脈で使われる。カエサルは古代ローマの皇帝を指す。

例文

  • 税金のような公的な義務は果たし、信仰は個人の内心に委ねるという考え方は、「カエサルの物はカエサルに」に通じる。
  • 会社の経費と私費を混同してはいけない。カエサルの物はカエサルに、というように区別を明確にしよう。
  • 政治が宗教の領域へ過度に介入すべきでないという議論で、「カエサルの物はカエサルに」という言葉が引用された。

類義語

対義語

  • 人の物は我が物

このことわざに使われている漢字