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一子出家すれば九族天に生まる

読み方

いっし しゅっけ すれば きゅうぞく てんに うまる

意味

一人の子が出家して仏道を修めれば、その功徳によって、その子の親族である九族までもが天上界に生まれ変われる、という仏教的な考え。出家・修行の功徳が本人だけでなく一族にも及ぶほど大きいことをいう。「九族」は広い範囲の親族を指し、必ずしも九人という意味ではない。

由来

中国で伝えられた仏教の功徳観に基づく句で、出家者の修行による功徳が親族にも及ぶとする思想を表す。特定の典籍での初出や、この形の句がいつ成立したかは明確ではない。日本には仏教伝来後(6世紀ごろ以降)に受容され、出家を尊ぶ考えを示す言葉として用いられてきた。

備考

仏教的・古風な表現で、日常会話ではあまり用いない。「天」はキリスト教的な天国ではなく、仏教にいう天上界を指す。現代では文字どおりの教義としてではなく、出家の功徳を強調する言葉として理解されることが多い。

例文

  • 昔は「一子出家すれば九族天に生まる」と信じ、子の出家を一族の誉れと考える風潮があった。
  • 祖母は僧侶になった兄を見て、「一子出家すれば九族天に生まるというほど、尊い道なのだよ」と語った。
  • この説話は、一子出家すれば九族天に生まるという言葉によって、出家の功徳の大きさを強調している。

類義語

  • 一子出家九族生天
  • 一人出家九族生天

このことわざに使われている漢字