一方を聞いて沙汰するな
読み方
いっぽうを きいて さたするな意味
争いや問題について、片方の言い分だけを聞いて判断・処分をしてはいけないという戒め。公平な判断をするには、相手側の事情や意見、証拠も十分に確かめる必要がある。由来
鎌倉時代の武家法である『御成敗式目(貞永式目)』(貞永元年・1232年)にある「一方の申状を以て沙汰を致すべからず」という趣旨に由来するとされる。「沙汰」は本来、訴訟などを裁き、決定することを指した。備考
「沙汰」は現代では「指示・処置」などの意味でも使うが、このことわざでは主に裁判・判断・処分の意。職場の苦情対応や人間関係の仲裁にも用いる。例文
- 苦情を受けたからといって、相手の説明も聞かずに処分を決めるのは、一方を聞いて沙汰するなに反する。
- 会議では、一方を聞いて沙汰するなという姿勢で、賛成派と反対派の意見を公平に聞いた。
- 親子げんかでも、一方を聞いて沙汰するなだよ。まずは二人の話をそれぞれ聞こう。
類義語
- 片方聞いて下知するな
- 一方の申状をもって沙汰を致すべからず
- 両論を聞く
対義語
- 双方を聞いて沙汰せよ
- 両方の言い分を聞く