一樹の陰一河の流れも他生の縁
読み方
いちじゅ の かげ いちが の ながれ も たしょう の えん意味
一本の木の陰で共に休むことや、同じ川の水を飲むことのような、ほんのささいな出会いや関わりであっても、前世からの因縁によって生じた縁であるということ。人との出会いやつながりを大切にすべきだという考えを表す。由来
仏教思想に基づくことばで、中国の仏教経典『仏説譬喩経(ぶっせつひゆきょう)』に見られる「一樹之陰、一河之流、皆他生之縁也」に由来するとされる。成立時期は明確ではないが、古代中国で伝えられた仏教経典の表現が日本に伝来し、ことわざとして定着した。備考
「他生」は前世・過去世を指す仏教語。偶然の出会いにも深い因縁があるという、縁を尊ぶ場面で用いる。より短い類似表現に「袖振り合うも多生の縁」がある。例文
- 研修でたまたま隣の席になっただけだが、一樹の陰一河の流れも他生の縁というので、積極的に話しかけてみた。
- 旅先で道を教えてくれた人との出会いも、一樹の陰一河の流れも他生の縁だと思い、丁寧にお礼を伝えた。
- 地域の活動で知り合った仲間を、一樹の陰一河の流れも他生の縁として大切にしている。
類義語
- 袖振り合うも多生の縁
- 一期一会
- 合縁奇縁
- 人の縁は異なもの味なもの