一犬虚に吠ゆれば万犬実を伝う
読み方
いっけん きょに ほゆれば ばんけん じつを つたう意味
一人が根拠のないことやうそを言い出しても、多くの人が次々に言い広めるうち、それが本当の事実であるかのように信じられてしまうというたとえ。うわさや流言は、伝わる過程で真実らしく見えることがあるという戒め。由来
古代中国に由来することわざ。関連する表現に、後漢時代(2世紀ごろ)の王符『潜夫論』に見える「一犬吠形、百犬吠声」がある。現在の「一犬虚に吠ゆれば万犬実を伝う」という形の正確な初出・成立時期は明確ではないが、中国の古い流言に関するたとえとして日本に伝わった。備考
「万犬」は非常に多くの犬をいう誇張表現。「虚」は根拠のないこと、「実」は事実・真実の意。流言やネット上の誤情報に注意を促す文脈でも使われる。例文
- 根拠のない投稿が拡散されているが、一犬虚に吠ゆれば万犬実を伝うというように、うわさを事実と思い込んではいけない。
- 誰かが彼の退職を推測しただけなのに、社内では確定した話として広まった。一犬虚に吠ゆれば万犬実を伝う、とはこのことだ。
- 災害時には一犬虚に吠ゆれば万犬実を伝うことがあるため、公式発表で情報を確認する必要がある。
類義語
- 一犬吠形百犬吠声
- 三人成虎
- 一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ