一盗二婢三妾四妓五妻
読み方
いっとう にひ さんしょう しぎ ごさい意味
男性が女性との関係に感じる「面白さ・魅力」を、盗み(他人の女性を奪うことや人目を忍ぶ関係)を第一、婢(女中)を第二、妾を第三、妓(遊女)を第四、妻を第五と順位づけた古い言い回し。妻よりも禁じられた関係や新奇な関係を好むという、男性本位の好色観を表す。由来
正確な初出や成立年は不明である。中国の俗諺に由来する漢語調の表現が日本にも伝わり、近世、特に江戸時代(17〜19世紀)に用いられたとされる。「盗・婢・妾・妓・妻」は、当時の男性側の視点から女性との関係を類別し、順序づけたものである。備考
女性を所有物のように序列化し、身分差、不倫、搾取を前提とする表現である。現代では差別的・時代錯誤と受け取られやすいため、日常の称賛表現としては用いず、歴史や文献の説明で扱うのが望ましい。例文
- 古い随筆に見える「一盗二婢三妾四妓五妻」は、妻よりも秘密の関係を面白がる男性中心の価値観を示す言葉だ。
- 研究者は、一盗二婢三妾四妓五妻という表現を手がかりに、近世の性別観や身分意識を論じた。
- この小説の登場人物は一盗二婢三妾四妓五妻のような考え方を口にするが、作品内ではその身勝手さが批判的に描かれている。