三十六計逃げるに如かず
読み方
さんじゅうろっけい にげる に しかず意味
多くの策略を尽くしても状況が不利で勝ち目がないときは、無理に争ったり固執したりせず、逃げて身を守るのが最善の策であるという意味。ここでいう「逃げる」は、単なる臆病さではなく、機会を待つための戦略的な撤退を指す。由来
中国の歴史書『南斉書(なんせいしょ)』王敬則伝に見える「三十六策、走是上計(さんじゅうろくさく、そうこれじょうけい)」に由来する。南朝斉の王敬則が反乱を起こした際、5世紀末(およそ498年)に語ったとされる。「多くの策のうち、逃走が最上の策」という中国の表現が日本で「三十六計逃げるに如かず」として定着した。備考
「三十六計」は実際に36個の計略を指すとは限らず、「数多くの策略」の意でもある。日常では「逃げるが勝ち」とほぼ同じ意味で使われるが、危険回避や戦略的撤退の文脈に適する。例文
- 交渉相手がまったく譲らず、こちらに不利な条件ばかりを求めてきたので、三十六計逃げるに如かずと判断して今回は契約を見送った。
- 火事の煙が部屋に入ってきたら、消火しようと無理をせず、三十六計逃げるに如かずで直ちに避難しなければならない。
- 実力差が大きい相手と正面から争っても勝ち目はない。三十六計逃げるに如かずというように、いったん退いて作戦を立て直そう。
類義語
- 逃げるが勝ち
- 君子危うきに近寄らず
- 三十六計走為上計