三度肘を折って良医となる
読み方
さんど ひじを おって りょういと なる意味
同じことを何度も経験し、ときには失敗や苦痛も味わうことで、その道の深い知識や技能を身につけ、専門家になれるというたとえ。もとは、何度も肘を折った経験があれば、その治療法をよく知る良い医者になれる、という意味である。由来
中国の歴史書・古典『春秋左氏伝(左伝)』定公十三年(紀元前497年ごろの記事)にある「三折肱、知為良医」に由来する。何度も肘を折った者は、その痛みや治療を身をもって知るため良医になれる、という趣旨の言葉で、日本では漢文由来のことわざとして定着した。備考
主に、失敗や苦労を含む実地経験が人を熟達させることをいう。日常会話ではやや硬く、文章・講話向き。「肘」は「ひじ」と読む。自らけがをすることを勧める意味ではない。例文
- 何度も故障した機械を修理してきた彼は、まさに「三度肘を折って良医となる」で、今では誰よりも原因を素早く見抜く。
- 失敗をただ恥じるのではなく、次に生かせばよい。三度肘を折って良医となるというように、経験は専門性を育てる。
- 新人のころに多くのトラブルを経験したからこそ、部長は的確に対応できるのだ。三度肘を折って良医となる、である。
類義語
対義語
- 机上の空論
- 生兵法は大怪我のもと