上り一日下り一時
読み方
のぼり いちにち くだり いっとき意味
山道は上るのに一日かかるほど苦労する一方、下るのは短時間で済むという意。そこから、物事を築き上げたり地位・信用を得たりするには長い時間と努力が必要だが、それを失ったり壊したりするのは非常に早いことのたとえ。由来
山道を上る場合は体力を使い時間がかかるのに対し、下る場合は比較的短時間で済むという経験則から生まれたことわざです。この山登りの対比を、財産・名声・信用などを築くことと失うことにたとえます。正確な初出・成立年代は明らかではありません。備考
「一時」は「いっとき」と読み、短い時間を表す。信用や地位、財産などを失わないよう戒める場面で使う。実際の登山では下山時も危険なため、油断を勧める意味ではない。例文
- 長年かけて築いた顧客からの信用も、一度の不祥事で失いかねない。まさに上り一日下り一時だ。
- 事業を軌道に乗せるまでには何年もかかったのに、判断ミスで急速に業績が悪化した。上り一日下り一時を痛感する。
- 評判を得るには地道な努力が必要だが、軽率な発言は一瞬で評判を落とす。上り一日下り一時ということを忘れてはいけない。
類義語
- 千丈の堤も蟻の一穴から崩る
- 得るは難く失うは易し
- 築くは一生、壊すは一瞬