漢字辞典.com

検索
上戸は毒を知らず下戸は薬を知らず

読み方

じょうご は どく を しらず げこ は くすり を しらず

意味

酒を好んでたくさん飲む上戸は、飲酒の害や危険性を意識しにくい。一方、まったく飲めない下戸は、適量の酒が気分を和らげたり食欲を促したりする効用を知らない、という意味。酒には薬にも毒にもなる両面があることをいう。

由来

『徒然草』第175段に見られる言葉とされる。鎌倉時代末期から南北朝時代初期にかけて、吉田兼好が1330年代頃にまとめた随筆『徒然草』の中で、酒は「百薬の長」といわれる一方、多くの病の原因にもなるとして述べられた。そこから、酒の害だけ・効用だけを見るのではなく、両面を理解すべきだということわざとして定着した。

備考

上戸は酒に強く好んで飲む人、下戸は酒を飲めない・弱い人を指す。現代では酒の「薬としての効用」を過信せず、体質や健康状態に応じて飲まない選択も尊重する文脈で用いるのが望ましい。

例文

  • 健康のためには、上戸は毒を知らず下戸は薬を知らずという言葉のように、酒の利点と害をどちらも理解して節度を守ることが大切だ。
  • 父は酒を一滴も飲まないので晩酌の楽しみが分からないらしい。まさに上戸は毒を知らず下戸は薬を知らず、ということかもしれない。
  • 飲み会で飲酒を勧める際は、上戸は毒を知らず下戸は薬を知らずと言うように、自分の感覚だけで酒の良し悪しを決めつけないようにしたい。

類義語

  • 酒は百薬の長、されど万病の元
  • 過ぎたるは及ばざるが如し

このことわざに使われている漢字