世は張り物
読み方
よ は はりもの意味
世間を渡っていくには、実際の力や財力以上に、体面や見栄、意地を保って見せることも必要だという意味。人前で弱みを見せず、外見や格式を整えることの大切さをいうが、過度な虚勢や無理な出費を肯定する表現として使われることもある。由来
「張り物」の「張る」は、「見栄を張る」「意地を張る」のように、虚勢を示したり体面を保ったりする意である。「世」は世間・世の中を指し、世間で生きるにはある程度の見栄や体裁が必要だという考えを表した。正確な初出や成立年は明らかではないが、江戸時代から用いられてきたことわざとされる。備考
やや古風な表現で、現在は日常会話で頻繁には用いられない。見栄や体面を重んじる価値観を表すため、無理な浪費や虚勢を戒める文脈で批判的に使われることもある。例文
- 祖父は、人前で身なりを整える理由を「世は張り物だからだ」と説明した。
- 彼は「世は張り物」と言って無理に高級品を買ったが、生活を圧迫してしまった。
- 商談では多少の体面も必要だが、「世は張り物」を理由に背伸びをしすぎるべきではない。
類義語
- 武士は食わねど高楊枝
- 痩せ我慢
- 見栄を張る