九仞の功を一簣に虧く
読み方
きゅうじん の こう を いっき に かく意味
長い間積み重ねてきた努力や、ほとんど完成している仕事でも、最後のわずかな努力を怠ったり、小さな不注意をしたりすると、全体が完成しなかったり、それまでの成果を失ったりするというたとえ。物事は最後まで気を緩めずにやり遂げることが大切だという戒め。由来
中国の古典『書経(尚書)』の「旅獒」にある「為山九仞、功虧一簣(山を為ること九仞、功一簣に虧く)」に由来する。九仞の高さの山を築くのに、最後の一簣(ひとかご)の土が足りなければ完成しない、という意味である。原典の成立時期には諸説あり、正確な年代は不明だが、古代中国の文献に見られる表現である。備考
「仞」は古代中国の長さの単位、「簣」は土などを運ぶ竹かごをいう。文章語・教訓的な表現で、日常会話では「最後の詰めが大事だ」のように言い換えることも多い。例文
- 企画はほぼ完成していたのに、最終確認を怠って重大な誤りを見落とした。まさに九仞の功を一簣に虧く結果だ。
- 受験勉強は最後の一週間まで気を抜かないで。九仞の功を一簣に虧くことのないよう、体調管理もしよう。
- 長年の交渉を無駄にしないためにも、契約締結の直前こそ慎重に進めるべきだ。九仞の功を一簣に虧くという。
類義語
- 仏作って魂入れず
- 千里の堤も蟻の一穴から
- 百里を行く者は九十を半ばとす
対義語
- 有終の美を飾る
- 初志貫徹
- 終わりよければすべてよし