乞食に貧乏なし
読み方
こじき に びんぼう なし意味
物乞いをする人は、働かなくても人から施しを受けて生活できるため、見かけほど困窮しておらず、かえって貧乏ではないという意味。転じて、他人の援助に頼る立場の人が意外に利益を得ている、という皮肉にも用いる。由来
成立時期や初出は明確ではない。近世、特に江戸時代には俗諺として用いられていたとされる。「施しを受ける物乞いは、収入や食べ物を得られるので困窮しない」という、当時の世間の見方や皮肉を表した言い回しである。備考
「乞食」は現在では差別的・侮蔑的と受け取られやすい語である。現代の日常会話では使用を避け、歴史資料・ことわざの解説などの文脈で扱うのが望ましい。例文
- 江戸時代の風俗を説明する資料には、「乞食に貧乏なし」という当時の俗説が紹介されている。
- 彼は援助を受けながらぜいたくをしている人を見て、古いことわざの「乞食に貧乏なし」を思い出した。
- この表現は弱い立場の人への偏見を含みうるため、「乞食に貧乏なし」と安易に口にするのは避けたほうがよい。
類義語
- 乞食三日すればやめられぬ
- 乞食の三日