亭主の好きな赤烏帽子
読み方
ていしゅ の すきな あかえぼし意味
妻が夫に気に入られようとして、夫の好みに合わせ、たとえ自分には似合わないものや不自然なことでもする、というたとえ。転じて、ある人の歓心を得るために、その人の好みに無理に合わせることもいう。由来
成立した正確な年・作者は不明だが、室町時代以後から江戸時代にかけて定着したとされる。烏帽子は中世以来、主に男性が用いたかぶり物であり、「赤烏帽子」は目立つ、通常とは異なる装いとして捉えられた。妻が夫の好む赤烏帽子をあえて身に着けるという誇張した情景から、夫の好みに従う妻を表すことわざになった。備考
伝統的な夫婦観を背景とする表現で、現代では性別役割を固定的に捉える響きがある。冗談や批判として使われることもあるため、相手や場面には配慮が必要。例文
- 夫が洋楽好きなので、妻も詳しくなくてもライブに付き合う。まさに亭主の好きな赤烏帽子だ。
- 彼女は上司の好みに合わせて服装まで変えているが、亭主の好きな赤烏帽子のようになりすぎないか心配だ。
- 祖母は、祖父の好きな料理を毎日作っていた。それを見た近所の人は「亭主の好きな赤烏帽子だね」と言った。
類義語
- 夫唱婦随
- 内助の功
- 夫に従う
対義語
- かかあ天下
- 女房の尻に敷かれる