人に高下なし心に高下あり
読み方
ひと に こうげ なし こころ に こうげ あり意味
人間そのものには生まれや身分による本質的な上下・優劣はないが、考え方や行い、人格には立派さ・卑しさの差が現れるということ。外見や家柄ではなく、その人の心のあり方を大切にすべきだという教え。由来
明確な初出典や成立時期は不詳である。人の本質的な平等を認めつつ、心の持ち方や人格には優劣があるとする教訓として伝わる。儒教・仏教などに見られる人格修養や人間観とも通じる表現で、「人に貴賤なし、心に貴賤あり」ともいう。備考
「高下」は高いことと低いこと、すなわち優劣・上下をいう。人そのものを差別しない一方で、行為や人格を省みるよう促す教訓であり、他人を見下すための言葉として使わないよう注意したい。例文
- 家柄だけで相手を判断してはいけない。人に高下なし心に高下ありというように、見るべきはその人の行いだ。
- 部長は、誰に対しても礼儀正しく接し、人に高下なし心に高下ありを自ら実践していた。
- 成績や肩書だけで人の価値を決めるのではなく、人に高下なし心に高下ありという言葉を心に留めたい。
類義語
- 人に貴賤なし、心に貴賤あり
- 人は見かけによらぬもの
- 氏より育ち