人の子の死んだより我が子の転んだ
読み方
ひとのこ の しんだ より わがこ の ころんだ意味
他人の子が死ぬほどの大事よりも、自分の子が少し転んだことのほうが親には心配で痛手に感じられる、という意味。人は一般に他人の大きな不幸より、自分や身内に起きた小さな出来事を強く気にかけがちであることをいう。親子愛の強さ、または身内びいき・自己中心的な心理を表す。由来
特定の作者・初出や成立年代は不詳である。成立時期は明らかではない。『他人の子の死』と『我が子の転倒』という重大さの大きく異なる出来事を対比し、身内への愛着が他人事への関心を上回りやすい人情を、誇張して表した口承のことわざである。末尾を「我が子の転んだが痛い」とする形でも用いられる。備考
親子愛の強さを表す一方、他人の不幸を軽く見る身内びいきへの批判としても使われる。現代では冷淡・自己中心的に聞こえることがあるため、使う場面や相手に配慮が必要。例文
- 親にとっては、人の子の死んだより我が子の転んだというように、子どもの小さなけがでも大事に感じられる。
- 彼は会社全体の問題より自分の部署の損失ばかりを心配している。人の子の死んだより我が子の転んだ、という態度だ。
- 遠方の事故の知らせにも胸を痛めたが、目の前で娘が転んで泣いたときのほうが、はるかに気が気でなかった。人の子の死んだより我が子の転んだという親心である。
類義語
- 人の子の死んだより我が子の転んだが痛い
- 我が子可愛さ
- 親の欲目
対義語
- 己の欲せざる所、人に施すことなかれ
- 自他一如