人の短を言うことなかれ己の長を説くことなかれ
読み方
ひと の たん を いう こと なかれ おのれ の ちょう を とく こと なかれ意味
他人の欠点や短所をあれこれ言い立ててはならず、同時に自分の長所や才能を自慢してもならない、という戒め。人を批判したり自分を誇ったりするより、謙虚に自分自身を省みるべきだという教えである。由来
中国・明代末期(16世紀後半〜17世紀前半)に洪自誠が著したとされる『菜根譚』に由来するとされる。『菜根譚』の、人の欠点を責めず、自分の長所を誇らず、人の悪事を暴かず、自分の私心をあらわにしないよう説く趣旨が、日本でことわざとして定着したもの。備考
「短」は短所、「長」は長所の意味。「なかれ」は文語的な禁止表現である。現代では日常会話よりも、訓戒・文章・スピーチなどで用いられやすい。例文
- 会議で同僚の失敗ばかり指摘する前に、「人の短を言うことなかれ己の長を説くことなかれ」という言葉を思い出した。
- 彼は自分の実績を誇ることなく、部下の欠点もむやみに口にしない。まさに人の短を言うことなかれ己の長を説くことなかれを実践している。
- 人の短を言うことなかれ己の長を説くことなかれ、という姿勢があれば、職場の人間関係もより穏やかになるだろう。
類義語
- 人の振り見て我が振り直せ
- 己を知り人を知れば百戦殆うからず
- 謙受益、満招損