人の苦楽は壁一重
読み方
ひと の くらく は かべひとえ意味
人の幸せと苦しみ、また人による境遇の違いは、ほんのわずかな条件や巡り合わせで分かれるというたとえ。壁一枚を隔てた隣同士のように近いところに、喜びにある人と苦しみにある人がいることもいう。由来
成立した時期や特定の初出・典拠は明確ではない。「壁一重」は壁一枚だけを隔てている、きわめて近い状態を表す語である。そこから、幸福と不幸、あるいは人それぞれの苦楽は、わずかな境遇や偶然の違いによって隣り合わせに分かれるという意味で用いられるようになった。備考
他人の不幸を軽く扱うための言葉ではなく、境遇の差が偶然や小さな条件で生じ得ることへの感慨・注意として用いる。深刻な災害や悲劇に触れる際は、相手への配慮が必要。例文
- 同じ会社でも部署が違うだけで働きやすさは大きく変わる。人の苦楽は壁一重だ。
- 受賞を喜ぶ人の隣で、選に漏れた人が涙をこらえていた。まさに人の苦楽は壁一重である。
- 避難する決断が数分早かったことで助かった家族の話を聞き、人の苦楽は壁一重という言葉が胸に迫った。
類義語
- 苦楽は紙一重
- 幸不幸は紙一重
- 禍福は糾える縄の如し
- 楽あれば苦あり
対義語
- 雲泥の差
- 天と地ほどの差