人は堯舜にあらず
読み方
ひと は ぎょうしゅん に あらず意味
人は中国古代の聖天子とされる堯・舜のように完全な存在ではないのだから、誰にでも欠点や失敗、過ちがあるということ。他人の過失を必要以上に責めず、寛大に見るべきだという意味でも用いる。由来
中国古代で理想的な君主・聖人とされた堯(ぎょう)と舜(しゅん)に由来する。唐の太宗(在位626~649年)の言葉として、中国の政治書『貞観政要』に「人非堯舜、安能尽善(人は堯舜にあらず、いずくんぞよく尽善ならん)」と記される。これが日本で「人は堯舜にあらず」という形でことわざとして定着した。備考
「堯舜」は堯と舜の二人を並べた語で、古代中国の理想的な聖天子を指す。現代では「人は完璧ではない」の意で使われ、他者の失敗への寛容を促す文脈に合う。例文
- 一度の失敗だけで彼を無能と決めつけるのは早い。人は堯舜にあらず、誰にでも間違いはある。
- 部下の報告漏れを叱った後、上司は「人は堯舜にあらずだ。次から防ぐ方法を一緒に考えよう」と言った。
- 人は堯舜にあらずというのだから、自分の不完全さを認めて人の助言に耳を傾けたい。
類義語
- 人非聖賢、孰能無過
- 人誰か過ちなからん
- 猿も木から落ちる
- 弘法にも筆の誤り
対義語
- 過ちを改むるに憚ることなかれ
- 完全無欠