人は病の器
読み方
ひと は やまい の うつわ意味
人間の身体は病気にかかりやすく、だれもが病を免れにくい存在であるということ。「器」は物を入れる入れ物の意で、身体を病を受け入れる器にたとえている。健康であることを過信せず、日頃から養生や予防を心がけるべきだという文脈でも用いられる。由来
中国・隋代の天台宗の仏教書『摩訶止観(まかしかん)』に由来するとされる。『摩訶止観』は、智顗(ちぎ、538~597年)の講説を弟子の灌頂が594年ごろにまとめたもの。「人の身は病を宿しやすい器である」という仏教的な人間観が、日本にも伝わってことわざとして定着した。備考
仏教由来のやや古風な表現で、日常会話より文章や訓戒的な場面で使われる。病気の人を責める意味ではなく、人の身体の弱さや健康管理の大切さをいう語である。例文
- 「人は病の器というから、症状が軽いうちに健康診断を受けよう」と父は言った。
- 人は病の器と心得て、若いうちから睡眠や食事の習慣を整えている。
- 祖母は、人は病の器なのだから健康を過信してはいけないと、家族に予防接種を勧めた。
類義語
- 病は身の常
- 生老病死
対義語
- 無病息災
- 健体康心