人情紙より薄し
読み方
にんじょう かみより うすし意味
世間の人の情けや思いやりは、紙よりも薄いほど乏しく、頼りにならないことがある、という意味。人の心は状況や利害によって変わりやすく、世の中は冷たいという嘆きを表す。由来
「人情は紙よりも薄い」という比喩から生まれたことわざである。特定の作者・成立年は明確ではない。中国語の「人情薄如紙(人情は紙のごとく薄い)」に通じる表現があり、中国の文学・俗諺の影響を受けて日本でも定着したと考えられる。日本でいつ成立したかは不詳である。備考
人間関係の冷たさや薄情さを嘆く、やや悲観的で古風な表現。相手を直接非難する言葉になり得るため、会話では使う場面に注意する。例文
- 困っているときだけ周囲が離れていくとは、人情紙より薄しというものだ。
- 彼は出世した途端に昔の仲間を顧みなくなった。人情紙より薄しとはよく言ったものだ。
- 商売上の付き合いだけでは、いざというときに頼れないこともある。人情紙より薄しと感じる場面だ。
類義語
- 人情薄し
- 人情紙のごとし
- 世態炎涼
- 義理と人情
対義語
- 情けは人の為ならず
- 情けは味の素
- 人の情けは世話になれ