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人窮すれば天を呼ぶ

読み方

ひと きゅうすれば てん を よぶ

意味

人は追い詰められて苦しみが極まると、ふだん頼りにしていない神仏や天にまで助けを求め、祈るようになるということ。極度の困窮・苦境にある人が、最後の頼みとして超越的な力にすがる心情を表す。

由来

中国前漢の歴史書『史記』「屈原賈生列伝」にある「人窮則反本、故労苦倦極、未嘗不呼天也(人窮すれば本に反る。ゆえに労苦が極まれば、天を呼ばないことはない)」に由来する。『史記』は司馬遷により紀元前1世紀ごろに編まれたとされ、この表現が日本でことわざとして定着した時期は明確ではない。

備考

「天」は古代中国における天意・超越的な存在を指し、特定の宗教の神に限らない。やや文語的・硬い表現で、現代では「苦しい時の神頼み」のほうが日常的に使われる。

例文

  • 資金も支援者も尽きた彼は、人窮すれば天を呼ぶというように、最後には神社で事業の再建を祈った。
  • 災害で孤立し、救助を待つ人々の姿を見ると、人窮すれば天を呼ぶという言葉を思い出す。
  • 普段は信心深くない彼女も、家族の手術が迫ると、人窮すれば天を呼ぶとばかりに無事を祈り続けた。

類義語

このことわざに使われている漢字