人間到る処青山あり
読み方
じんかん いたるところ せいざん あり意味
志を実現するためなら、故郷を離れてどこへ行ってもよく、どの地にも自分の骨を埋める場所はある、という意味。故郷や慣れた環境に執着せず、広い世界へ出て大志を抱き挑戦すべきだという励ましとして用いる。由来
幕末の僧・勤王家である月性(げっしょう、1817~1858)の漢詩「将東遊題壁(まさにとうゆうせんとしてへきにだいす)」の一句「人間到処有青山」に由来する。成立は19世紀前半(天保年間ごろ)とされる。「青山」は墓地・墓所を指し、どこにいても骨を埋める場所はある、という決意を表した。備考
「人間」は「にんげん」ではなく、世の中・この世を意味する「じんかん」と読む。「青山」は文字どおりの山ではなく墓地の意。漢文調で硬い表現のため、主に決意や旅立ちを励ます文脈で用いる。例文
- 地元を離れて海外で働く彼は、「人間到る処青山あり」の気概で新天地へ向かった。
- 進学を機に上京する娘に、父は「人間到る処青山ありだ。恐れず挑戦しなさい」と励ました。
- 故郷に固執せず、人間到る処青山ありと考えて、地方の研究所への赴任を決めた。
類義語
- 男子志を立てて故郷を出ず
- 四海兄弟
対義語
- 故郷に錦を飾る
- 落葉は根に帰る