会わぬが別れ
読み方
あわぬ が わかれ意味
会わないことが、その人との別れであるという意味。人と会って親しくなれば、いずれ別れるときの悲しみも生じるため、つらい別れを避けるには初めから会わないほうがよい、という気持ちを表す。再会しないまま関係が終わることにもいう。由来
特定の作者・作品を初出とすることわざではなく、成立時期や正確な初出は不明である。「会うは別れの始め」や、出会った者は必ず別れるという仏教的な無常観(会者定離)と共通する考え方から生まれ、古くから口承されてきた表現と考えられる。備考
「会わぬ」は文語的な否定形で、「会わない」の意。実際の別れを避けるために会わない、または再会しないまま関係が終わる、といったやや寂しい文脈で使われる。例文
- 別れ際がつらくなるからと、彼は「会わぬが別れだ」と言って送別会への出席を断った。
- もう二度と会う予定がないのなら、会わぬが別れと思って、静かに思い出をしまっておこう。
- 祖母は、旅立つ友人を見送りながら、「会わぬが別れというけれど、会えたことには感謝したいね」とつぶやいた。