伯楽一顧すれば馬価十倍す
読み方
はくらく いっこ すれば ばか じゅうばい す意味
優れた鑑定眼や社会的な権威をもつ人(伯楽)が一目認めるだけで、それまで評価されなかった人や物の価値・評判が大きく上がるということ。権威者からの推薦や評価が、世間の評価を左右するたとえ。由来
中国の故事に由来する。『戦国策(せんごくさく)』燕策二に、名馬を売れずにいた者が馬の鑑定家・伯楽に頼み、馬を見て振り返ってもらったところ、その日のうちに馬の値段が十倍になったという話がある。『戦国策』は前漢の劉向が紀元前1世紀ごろに編集したとされる。伯楽は、古代中国で名馬を見分ける名人として知られる人物名。備考
人や作品、商品などが権威者の評価によって注目・高評価を得る場面で使う。単に価値が上がる意味だけでなく、権威の影響力を皮肉るニュアンスで用いられることもある。例文
- 無名だった画家も、著名な評論家が絶賛したことで注文が殺到した。まさに伯楽一顧すれば馬価十倍すだ。
- 有力な投資家がその新技術を高く評価したため、会社の企業価値は急上昇した。伯楽一顧すれば馬価十倍すという例である。
- 実力だけでなく、誰に認められるかも重要な世界だ。伯楽一顧すれば馬価十倍すと言われるゆえんである。
類義語
- 伯楽の一顧
- 識者の推挙
- 権威ある者のお墨付き
対義語
- 千里の馬も伯楽に逢わず
- 宝の持ち腐れ