兄弟牆に鬩げども外その侮りを禦ぐ
読み方
けいてい かき に せめげども そと その あなどり を ふせぐ意味
兄弟は家の内では争うことがあっても、外部の者から侮辱や害を受けそうになれば、力を合わせてこれを防ぐという意味。転じて、同じ組織や仲間の間に対立があっても、外部からの攻撃や危機に対しては結束すべきだというたとえ。由来
中国最古の詩集『詩経』の「小雅・常棣(しょうてい)」にある「兄弟鬩于牆、外禦其務」に由来する。詩の成立は中国・周代、紀元前11世紀から前6世紀ごろの作品群とされる。家の垣根の内で兄弟が争っていても、外からの侮りや侵害には共同で防ぐ、という趣旨を日本で訓読した表現である。備考
「牆」は垣根、「鬩ぐ」は互いに争う、「禦ぐ」は防ぐの意。現代では実の兄弟に限らず、同じ組織・集団の内部対立と対外的結束を述べる際にも用いる。漢文調で格式張った表現。例文
- 部門間では議論が絶えないが、競合他社の不当な攻勢には協力して対応する。まさに「兄弟牆に鬩げども外その侮りを禦ぐ」だ。
- 兄弟は遺産をめぐって言い争っていたものの、他人が家の名誉を傷つけると聞くと、そろって抗議した。兄弟牆に鬩げども外その侮りを禦ぐ、である。
- 地域の二団体は方針をめぐって対立しているが、外部からの不当な批判には共同声明を出した。この姿勢は、兄弟牆に鬩げども外その侮りを禦ぐということだ。
類義語
対義語
- 兄弟は他人の始まり
- 骨肉相食む