兵に常勢なく水に常形なし
読み方
へいに じょうせいなく みずに じょうけいなし意味
戦いには、いつでも通用する決まった戦法や態勢はなく、水に一定の形がないのと同じように、状況や敵の変化に応じて方法を変えなければならないという意味。転じて、物事は固定観念にとらわれず、事情に合わせて柔軟に対処することが大切だという教え。由来
中国の兵法書『孫子』の「虚実篇」にある「兵無常勢、水無常形(兵に常勢なく、水に常形なし)」に基づく故事成語。孫武(孫子)によるものと伝えられ、春秋時代末期の紀元前5世紀頃の思想とされる。ただし、『孫子』の成立時期については戦国時代を含む諸説がある。水が地形や器に応じて形を変えるように、軍勢も敵情に応じて戦法を変えるべきだと説く。備考
本来は兵法に関する言葉だが、現代では経営・交渉・スポーツなど、変化への柔軟な対応を説く場面でも用いる。「兵に常勢なし、水に常形なし」ともいう。例文
- 市場の変化が激しい時代だからこそ、兵に常勢なく水に常形なしという姿勢で、事業計画を柔軟に見直す必要がある。
- 相手チームの戦術を分析し、その場で守備の形を変えた監督は、まさに兵に常勢なく水に常形なしを実践していた。
- 前例だけに頼るのではなく、兵に常勢なく水に常形なしと考えて、被災地の実情に合う支援策を選ぼう。
類義語
- 臨機応変
- 水は方円の器に随う
- 敵に因りて勝ちを制す
- 変化に応ずる