兵強ければ則ち滅ぶ
読み方
へい つよければ すなわち ほろぶ意味
軍事力や武力が強大すぎる者は、その強さを頼んで無理をしたり、周囲の反発を招いたりして、かえって滅亡に至るということ。転じて、力・勢い・強硬さを誇って柔軟さを失う者は長続きしない、という戒めにもいう。由来
中国の思想書『老子』第76章にある「兵強則滅、木強則折(兵強ければすなわち滅び、木強ければすなわち折る)」に基づく。『老子』は戦国時代、紀元前4~3世紀ごろに成立・編纂されたと考えられるが、正確な成立年や作者は不明である。硬く強いものより、柔らかくしなやかなものが生き残るという老子の思想を表す句である。備考
「兵」は軍隊・武力、「則ち」は「そうすれば」「つまり」の意。軍事に限らず、強さや権力を過信して柔軟性を失うことへの戒めとして使う。中国古典由来だが、日本語のことわざとしても定着している。例文
- 市場で圧倒的な地位を得た企業も、変化を拒み続ければ、兵強ければ則ち滅ぶという結果になりかねない。
- 彼は部下を力で押さえつけようとする上司に、兵強ければ則ち滅ぶという言葉を引いて忠告した。
- 大国が軍備の拡張だけに頼る姿を見て、兵強ければ則ち滅ぶという古い教えを思い出した。
類義語
対義語
- 弱肉強食
- 強者生存