分別過ぎれば愚に返る
読み方
ふんべつ が すぎれば ぐ に かえる意味
物事をよく考えて判断する「分別」も、度を越して慎重になりすぎたり、考えすぎたりすると、かえって愚かな結果を招くという意味。何事も過度ではなく、適切な程度が大切だという戒めである。由来
中国古典『論語』にある「過猶不及(過ぎたるはなお及ばざるがごとし)」、すなわち「度を超すことは、足りないことと同じくらいよくない」という考え方に通じることわざである。ただし、「分別過ぎれば愚に返る」という句そのものの明確な初出や成立年は未詳で、日本で古くから用いられてきた教訓的なことわざとして定着した。備考
「分別」はここでは「判断力・思慮」の意。慎重さそのものを否定する言葉ではなく、慎重すぎて行動や判断を誤ることを戒める表現である。例文
- 契約書を何度も見直して決断を延ばしていては、分別過ぎれば愚に返るというものだ。
- 失敗を恐れて準備ばかりしている彼に、先輩は「分別過ぎれば愚に返るよ」と助言した。
- 安全確認は大切だが、根拠もなく全てを疑って作業を止めるのは、分別過ぎれば愚に返る。
類義語
- 過ぎたるは及ばざるが如し
- 念の過ぐるは不念に等し
- 策士策に溺れる