切る手遅かれ縫う手早かれ
読み方
きる て おそかれ ぬう て はやかれ意味
裁縫では、布を裁断する段階は失敗すると取り返しがつかないため、あわてず慎重に行い、縫う段階は手早く進めるべきだという意味。転じて、物事は最初の計画・準備・判断を十分に慎重に行い、方針が決まった後の実行は素早く進めるのがよいという教え。由来
成立した正確な年や初出は不詳。布を裁つ作業は、一度切り誤ると布を元に戻せず損失になる一方、縫う作業は手際よく進められることから生まれた、裁縫に関する経験則とされる。そこから、仕事全般における「準備は慎重に、実行は迅速に」という処世訓として用いられるようになった。備考
「遅かれ」「早かれ」は古風な言い方で、それぞれ「遅くせよ」「早くせよ」という意味。現在は実際の裁縫だけでなく、企画、仕事、意思決定などにもたとえて使う。例文
- 新製品の企画では、切る手遅かれ縫う手早かれというように、市場調査は慎重に済ませ、発売後の対応は迅速に行おう。
- 契約書の確認は切る手遅かれ縫う手早かれだ。署名する前によく読み、決まったら手続きを滞らせないことが大切だ。
- 彼女は裁断の前に何度も寸法を測った。まさに切る手遅かれ縫う手早かれを実践している。