初心忘るべからず
読み方
しょしん わする べからず意味
何かを始めたばかりの頃に抱いていた謙虚な気持ち、熱意、基本を学ぶ姿勢を、経験を積んだ後も忘れてはならないという教え。慣れや成功によって慢心せず、常に学び続けることの大切さをいう。由来
室町時代の能楽論書『花鏡(かきょう)』に見られる世阿弥の教えに由来する。『花鏡』は応永31年(1424年)頃に成立したとされる。原文には「是非初心忘るべからず」「時々初心忘るべからず」「老後初心忘るべからず」とあり、初心を単なる入門時の気持ちではなく、その時々に新たに学ぶ姿勢として説いている。備考
現代では「始めた頃の気持ちを忘れない」という意味で広く使われる。ただし世阿弥の本来の趣旨には、年齢や段階ごとに新しい「初心」を持ち続けるという、より深い意味もある。例文
- 入社当時の熱意を失わないように、「初心忘るべからず」を心に留めて仕事に取り組んでいる。
- 昇進しても基本的な接客を大切にする彼の姿勢は、まさに初心忘るべからずだ。
- 何度も練習して慣れてきた時こそ、初心忘るべからずという言葉を思い出そう。
類義語
- 初志貫徹
- 初心に返る
- 志を貫く
- 初志を忘れない
対義語
- 初心を忘れる
- 初志を曲げる
- 慢心する