初鰹は女房を質に置いても食え
読み方
はつがつお は にょうぼう を しち に おいても くえ意味
その年に初めて出回る鰹(初鰹)は非常に値が高くても、妻を質に入れるほどの犠牲を払ってでも食べる価値がある、という意味。江戸っ子が季節の初物を熱狂的に珍重し、見栄や粋を重んじた気風を表す。現在は、特に欲しいもののためには大きな出費もいとわないという誇張表現として使われる。由来
江戸時代(17~19世紀)に、江戸で初鰹が季節を告げる高級な初物として大変もてはやされたことから生まれたとされる。当時は初鰹が非常に高値で売買され、江戸っ子が競って買い求めた。その熱狂ぶりを「女房を質に置いても食え」と誇張して表現したもの。正確な成立年・初出は明確ではない。備考
「女房を質に置く」は妻を物のように扱う歴史的・誇張的な言い回しであり、現代では文字どおりの意味で用いない。会話では江戸風の大げさな熱意を表す冗談として使われることが多い。例文
- 江戸文化を紹介する展示には、「初鰹は女房を質に置いても食え」というほど、人々が初物を珍重したと説明されていた。
- 限定品を見るとすぐ買いたくなる友人は、「初鰹は女房を質に置いても食えの気分だ」と冗談を言った。
- 初鰹は女房を質に置いても食えということわざからも、江戸っ子の粋と見栄を重んじる気質がうかがえる。
類義語
- 初物は七十五日
- 初物を食う
- 宵越しの銭は持たない
対義語
- 分相応
- 身の丈に合った暮らし
- 倹約第一