勝ちに不思議の勝ちあり負けに不思議の負けなし
読み方
かち に ふしぎ の かち あり まけ に ふしぎ の まけ なし意味
勝負で勝つときには、実力だけでは説明できない幸運や偶然による勝利もある。しかし負けるときには、技術不足、準備不足、判断ミスなど、必ず何らかの原因があるという意味。失敗や敗北を運のせいにせず、原因を分析して次に生かすべきだという教えである。由来
江戸後期の平戸藩主・松浦静山(まつらせいざん、1760~1841)の随筆『甲子夜話(かっしやわ)』に見られる言葉とされる。『甲子夜話』は文政4年(1821年)頃から書き継がれた。原文は「勝に不思議の勝あり、負に不思議の負なし」とされ、後に現在の形で広く知られるようになった。野球監督の野村克也がしばしば引用したことでも有名である。備考
スポーツや仕事、受験など、勝敗・成否の原因を振り返る場面で使う。一般には読点を入れて「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」と表記する。勝因よりも敗因の分析を重視する表現である。例文
- 今回の勝利には相手のミスもあった。勝ちに不思議の勝ちあり負けに不思議の負けなしというから、内容を冷静に振り返ろう。
- 試合に負けた理由を運のせいにしてはいけない。勝ちに不思議の勝ちあり負けに不思議の負けなしの精神で、敗因を分析するべきだ。
- 営業目標を達成できなかったチームは、勝ちに不思議の勝ちあり負けに不思議の負けなしを掲げ、顧客対応や準備の不足を見直した。
類義語
- 勝ちに偶然の勝ちあり、負けに偶然の負けなし
- 負けに不思議の負けなし
- 敗因を究明する
対義語
- 勝負は時の運
- 運も実力のうち