医者殺すに刃物は要らぬ
読み方
いしゃ ころす に はもの は いらぬ意味
医者を刃物で害さなくても、雨が続いて患者が来られなくなれば、医者は商売にならず困窮する、という意味。一般に「医者殺すに刃物は要らぬ、雨が三日も降ればよい」と続け、長雨が仕事や商売に大きな打撃を与えることをたとえる。由来
正確な成立年や出典は明らかではない。往診が医療の中心で、雨天には道路事情が悪く患者宅へ行きにくく、また患者も医者を呼びにくかった時代の生活実感から生まれた俗諺とされる。多くは「雨が三日も降ればよい」と続けて用いられる。備考
「殺す」は文字どおりの殺害を勧める語ではなく、医者を商売上困らせるという誇張表現。現代では交通・オンライン診療の発達により、事情がそのまま当てはまるとは限らない。例文
- 昔は長雨で往診の依頼が途絶えると、「医者殺すに刃物は要らぬ、雨が三日も降ればよい」と言ったそうだ。
- 豪雨で診療所への交通が止まり、患者が来られない様子を見て、祖父は「まさに医者殺すに刃物は要らぬだ」と苦笑した。
- このことわざは、天候の悪化が商売に及ぼす影響を示す昔の表現として紹介された。
類義語
- 医者殺しに刃物はいらぬ
- 大工殺すに刃物はいらぬ、雨の三日も降ればよい
対義語
- 医者の門に飢え死に無し