千金の子は市に死せず
読み方
せんきん の こ は し に しせず意味
多くの財産を持つ家の子や、社会的に重要で大切な立場の人は、刑場で処刑されるような危険な事態に身を置かない、という意味。転じて、自分の命や立場の重さを自覚し、軽率な行動や無用な危険を避けるべきだという戒めをいう。由来
中国前漢の歴史書『史記』(紀元前1世紀ごろ、司馬遷が編纂)にある「千金之子、不死於市(千金の子は市に死せず)」に由来する。「千金の子」は非常に価値の高い子、または富裕・高貴な家の子を指し、「市」は人の集まる市場で、古くは公開処刑が行われる場所でもあった。備考
「市」は市場・人の集まる場所で、古くは公開処刑の場も指す。「千金」は大金、または非常に高い価値のたとえ。現代では身分や富を前提とする古風な響きがあるため、比喩的に慎重さを説く場面で用いる。例文
- 父は無謀な単独登山をしようとする息子に、「千金の子は市に死せずという。危険な計画は見直しなさい」と諭した。
- 会社は将来を担う技術者を危険な現場へ一人で送らず、千金の子は市に死せずの心構えで十分な安全対策を講じた。
- 彼は家族のことを考え、千金の子は市に死せずと自分に言い聞かせて、無理な運転をやめた。
類義語
- 千金の子は堂に垂れず
- 君子危うきに近寄らず
- 石橋を叩いて渡る
対義語
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず
- 当たって砕けろ
- 危ない橋を渡る