千金の裘は一狐の腋にあらず
読み方
せんきん の きゅう は いっこ の えき に あらず意味
非常に高価な毛皮の衣服であっても、一匹の狐の腋の下の毛だけでは作れないという意味。大きな事業や立派な成果は、一人だけの力ではなく、多くの人の協力や小さな努力の積み重ねによって成し遂げられることをいう。由来
中国の歴史書『史記』「劉敬叔孫通列伝」にある「千金之裘、非一狐之腋也」に由来する。『史記』は前漢の司馬遷が紀元前1世紀、概ね前91年ごろまでに編纂したとされる。「腋」は狐の腋の下にある良質で白い毛を指し、高価な裘(かわごろも)は多くの狐の毛を集めて作ることをたとえている。備考
漢文調で硬い表現のため、日常会話よりも文章、演説、式辞などで用いられる。「腋」はここでは通常「えき」と読む。中国由来だが、日本語のことわざとして辞書に収録されている。例文
- 新製品の成功は開発、製造、営業の連携によるものだ。千金の裘は一狐の腋にあらずというように、誰か一人だけの手柄ではない。
- 被災地の復興には、住民、行政、ボランティアの継続的な協力が欠かせない。千金の裘は一狐の腋にあらずである。
- 受賞のあいさつで部長は、「この賞はチーム全員の努力の結晶です。千金の裘は一狐の腋にあらずです」と述べた。
類義語
対義語
- 一騎当千
- 独力で成し遂げる