名を取るより得を取れ
読み方
なをとる より とくをとれ意味
世間からの評判・名誉を得ることよりも、金銭や利益などの実際的な得を選ぶほうがよい、という意味。見栄や体面にこだわらず、自分にとって確かな利益や実利を優先すべきだという考えを表す。由来
成立時期や最初の出典は明確ではない。名誉を表す「名」と、利益を表す「得」を対比させた、商人文化や庶民の現実的な価値観を反映することわざとして広まったと考えられる。江戸時代以降のことわざ・俗諺として定着したとされるが、正確な初出年は不詳。備考
「得」は金銭だけでなく、実益・有利さ・確かな成果も指す。名誉を軽視する表現にもなり得るため、相手の理念や社会的評価を否定する場面では使い方に注意する。例文
- 条件のよい会社から誘いがあったので、父は「名を取るより得を取れ」と言って転職を勧めた。
- 有名企業との仕事は魅力的だったが、利益がほとんど残らない。今回は名を取るより得を取れで、採算の合う案件を選ぼう。
- 周囲の評価ばかりを気にして無理をするより、名を取るより得を取れという考え方も必要だ。
類義語
対義語
- 得を捨てて名を取る
- 名を重んじて利を軽んずる