君子に三楽あり
読み方
くんし に さんらく あり意味
徳のある人(君子)には、人生における三つの大きな喜びがあるということ。孟子は、①両親がそろって健在で兄弟に災いがないこと、②天に恥じず人に恥じない生き方をすること、③天下の優れた人材を得て教育すること、を三楽とした。天下の王になることは、この三楽には含まれない。由来
中国の儒学者・孟子の言葉で、『孟子』「尽心章句上」に見える。孟子が活動したのは戦国時代の紀元前4世紀ごろで、『孟子』はその思想を伝える書として紀元前3世紀ごろまでに編纂されたとされる。原文は「君子有三楽、而王天下不与存焉」で、権力や地位よりも、家族・道徳・教育に喜びを見いだす考えを述べたもの。備考
中国古典由来の教養的な表現で、日常会話ではやや硬い。三楽の内容を説明する際や、地位・財産より人格的な充実を重んじる文脈で用いる。例文
- 祖父は、家族が無事で、人に恥じない仕事をし、若者を育てられることが君子に三楽ありだと言っていた。
- 昇進だけを人生の目標にせず、君子に三楽ありという言葉のように、日々の充実を大切にしたい。
- 彼は退職後も後進の指導を続けている。優れた人材を育てる喜びは、まさに君子に三楽ありの第三の楽だろう。
類義語
対義語
- 名利を追う
- 利欲に走る
- 富貴を求める